今回は、DPF(DPR・DPD)のチェックランプの点灯・点滅の意味と原因
メーカー別の対処法を詳しく解説していきます。
チェックランプの意味
このランプはインジケーターランプと言います。

こちらが点灯した場合は、DPFが詰まりはじめているサインで
早急な対処が必要です。
インジゲーターランプが点滅した場合は?
どのメーカーでも約50kmまでは走行しても問題ございませんが、
なるべく早急に再生作業を行ってください。
手動再生を行わずに走行を続けた場合、点滅から点灯に切り替わってしまいます。
インジケーターランプが点灯した場合は?
エンジンに制御がかかってしまい、40km~50km程度しか速度が出なくなってしまいます。
このインジケーターランプの点灯を解除する場合は、ディーラーや特定の整備工場が
所有している専用のテスターで解除できます。
しかし、運転手側だけで解除はできないのでご注意ください。
点灯したまま放置してしまうと故障に繋がる場合があります。
このようなトラブルになる前に必ず再生作業を行ってください。
このランプはエンジンチェックランプと言います。

こちらが点灯した場合は?
原因として最も多いのがO2センサー単体の異常に関するものといわれています。
それ以外に考えられるのがエンジン系・他の吸気系の異常になりますが走行は可能です。
エンジンランプとインジケータランプが同時点灯している場合は、
DPFが詰まり排気が上手くできない状態になっている可能性があります。
メーカー別の対処法はこちら
いすゞの対処法
●ランプ点滅
常時点滅する場合は、なるべく早急に手動再生を行ってください。
手動再生を行わずに走行を続けた場合、インジケータランプが点滅から点灯に切り替わり
手動再生が行えなくなってしまいます。
●ランプ点灯
点灯に切り替わってしまうと、エンジンに制御が掛かり排出ガス浄化装置のスイッチが機能しなくなります。
そのまま走行し続けると、故障トラブルに繋がる場合があります。
故障してしまう前にディーラー・整備工場で修理行ってください。
●手動再生時間
約15~20分
上記の手動再生時間を超える場合は、排気シャッターバルブ・インジェクターや触媒の劣化の故障など
さまざまな原因が考えられます。
三菱ふそうの対処法
●ランプ点滅
常時点滅する場合は、50kmまたは1時間以内に手動再生を行ってください。
再生を行わずに走行を続けた場合は、インジケータランプが点滅から点灯に切り替わり
手動再生が不可能になってしまいます。
●ランプ点灯
点灯に切り替わってしまうと、エンジンに制御が掛かり排出ガス浄化装置のスイッチが機能がしなくなります。
そのまま走行し続けると、故障トラブルに繋がる場合があります。
●手動再生時間
約15~25分(約ローザの場合15~40分)
上記の手動再生を超える場合は、排気シャッターバルブ・インジェクターや触媒の劣化の故障など
様々な原因が考えられます。
日野自動車
●ランプ点滅
常時点滅する場合は、150kmまたは8時間以内に手動再生を行ってください。
再生を行わずに走行を続けた場合は、インジケータランプが点滅から点灯に切り替わり
手動再生が不可能になってしまいます。
●ランプ点灯
点灯に切り替わってしまうと、エンジンに制御が掛かり排出ガス浄化装置のスイッチが機能しなくなります。
そのまま走行し続けると、故障トラブルに繋がる場合があります。
故障してしまう前にディーラー・整備工場で修理を行ってください。
●手動再生時間
約15~30分
上記の手動再生時間を超える場合は、排気シャッターバルブ・インジェクターや触媒の劣化の故障など
様々な原因が考えられます。
トヨタの対処法
●ランプ点滅
常時点滅する場合は、50kmに手動再生を行ってください。
再生を行わずに走行を続けた場合は、インジケータランプが点滅から点灯に切り替わり
手動再生が不可能になってしまいます。
●ランプ点灯
点灯に切り替わってしまうと、エンジンに制御が掛かり排出ガス浄化装置のスイッチが機能しなくなります。
そのまま走行し続けると、故障トラブルに繋がる場合があります。
故障してしまう前にディーラー・整備工場で修理を行ってください。
●手動再生時間
約15~40分
上記の手動再生時間を超える場合は、排気シャッターバルブ・インジェクターや触媒の劣化の故障など
様々な原因が考えられます。
UDトラックス
●ランプ点滅
常時点滅する場合は、200km以内に自動再生を行ってください。
再生を行わずに走行を続けた場合は、インジケータランプが点滅から点灯に切り替わり
手動再生が不可能になってしまいます。
●ランプ点灯
点灯に切り替わってしまうと、エンジンに制御が掛かり排出ガス浄化装置のスイッチが機能しなくなります。
そのまま走行し続けると、故障トラブルに繋がる場合があります。
故障してしまう前にディーラー・整備工場で修理を行ってください。
●手動再生時間
約35分前後
上記の手動再生時間を超える場合は、排気シャッターバルブ・インジェクターや触媒の劣化の故障など
様々な原因が考えられます。
マツダ(トラック)
●ランプ点灯
常時点灯する場合は、30kmに自動再生を行ってください。「30km以上」走行した場合は、
手動再生を行ってください。
再生を行わずに走行を続けた場合は、インジケータランプが点灯から点滅に切り替わり
手動再生が不可能になってしまいます。
●ランプ点滅
点滅に切り替わってしまうと、エンジンに制御が掛かり排出ガス浄化装置のスイッチが機能しなくなります。
そのまま走行し続けると、故障トラブルに繋がる場合があります。
故障してしまう前にディーラー・整備工場で修理を行ってください。
●手動再生時間
約20~30分
上記の手動再生時間を超える場合は、排気シャッターバルブ・インジェクターや触媒の劣化の故障など
様々な原因が考えられます。
DPFの手動再生が終わらない場合
DPFの自動再生が終わらない場合はこのような原因が考えられます。
●排気シャッターバルブの故障
●インジェクターの詰まり
●DPFの故障
●温度センサー・差圧センサーの故障
EGRクーラー(バルブ)の詰まり
●吸気系のカーボン詰まり
この他にも様々な理由でインジケータランプが点滅・点灯します。
まとめ
以上がDPF(DPR・DPD)のチェックランプの点滅・点灯の原因と
メーカー別の対処法です。
チェックランプが点滅・点灯した場合は、慌てず冷静に対処してください。
正しい対処法を行うことでトラックの寿命を延ばすことに繋がります。
DPF洗浄ビフォーアフター

